第1回研究発表会 Research presentation

2020年10月3日、大阪市立大文化交流センターにて、第1回研究発表会及び第2回総会が行われました。

 

コロナ渦の中、広い会場にてソーシャルディスタンスを確保し、体温測定や消毒を徹底しての開催でした。また、会場に来ることができない方のためにZOOMで配信するという新しい試みも行いました。

学会員17名、一般17名、そして、ZOOMで傍聴していただいた学会員10名を加えて、44名の参加で行われました。

以下の5名の方の研究発表が行われました。

 

1.「王塚」古代天文台説 柳原輝明

 

2.松山・白石の鼻巨石群の冬至頃の観測結果と検証方法について 篠澤邦彦

 

3.「ストーンヘンジの宇宙」に隠された証拠と謎  樋口元康

 

4.前漢長安城の中軸線設定プラン 桜田和之

 

5.豊橋市・石巻山を中心とする遙拝遺跡の配置時期の考察 前田豊

 

 天文学を用いて、遺跡を研究する学問は、世界的には存在していますが、日本には存在していなかったため、2019年に日本天文考古学会が創立されました。

 

研究発表会という形は理系の学会で採用されている方法で、仮説をたてて、実験によって得た結果とその考察を発表します。天文考古学の場合、この実験が、現地での観察測定やシュミレーションになります。

研究発表会の目的は、質疑応答による意見交換によって、研究者が自分の研究の問題点や方向性を確かめるところにあります。

今回は、活発な質疑応答が行われ、休憩時間にも歳差運動の議論がくり広げられるなど、大変有意義な研究発表会であったと思います。

講演会だと思って参加された方は少し戸惑われたかもしれません。

 

「この学会には非常に高い能力を持った人が集まっているので、アカデミズムの定説を覆す大きな仕事ができる」という学会員の発言に勇気をもらいました。

 

 

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